日々と戯言とそこの片隅

鶴見義龍のしょうもない日常

風が吹いている

出来るなら笑って 細いその手を引いて

選んだこの言葉に嘘は付けないな

抱きしめている

 

行き先も何もなくてその目を見ていた

あの日少し目を伏せて、何を思っていたんだ?

 

考える事だけが意外にも得意になって

他愛もない話も胸をつっかえて苦しいんだ

 

出来るなら笑っていたい、白いその手を引いて

傷が付いたその過去も洗い流せこの雨で

涙で濡れて力が出なくても

新しい顔も作れないけど

側にいるから

 

気づけば少しだけ、風が吹いていた

仕方ないなと言って僕は君を引き寄せる

 

温かさに入り混じってビルの隙間から吹雪くのは

きっとこれからの事で笑っているんだろうな

 

一人じゃ時々眠れない事も

ぼんやりして何と無く会いたくなる事も

君は只笑って。「馬鹿ね」って笑って

面倒なことは今だけ

言わなくて良いから

 

出来れば笑って

溢れ出す日常と

絵を忘れたキャンパスに、僕等を描いていくのさ

 

昨日のことも今日のことも忘れないように

明日はきっと晴れるから

ただ、僕と笑って