日々と戯言とそこの片隅

鶴見義龍のしょうもない日常

夏の名残

白と青が混ざりあった砂浜
陽炎はまだ僕を追い越しはしない

君と僕は何か大分違っていたな
忘れてしまった事は両手で数えられるかな

カモメも知らない顔になっていた
引き返した波の音が何を奪ったんだ

こんな感じの日曜日だった
ギターの音が隣で聞こえてた
こんな感じの夏休みだった
踵を返して鼻唄をなぞっていた

記憶なんか曖昧で鶏みたいだ
向日葵の匂いと夏のある日

僕をまた笑うのか
暑さで頭が茹だっていく
君はまた笑うのさ
季節がまた

こんな感じの日曜日だった
砂と海を聞きながら
こんな感じの夏休みだった
僕だけが年を取った

夏の名残はもうそこまで
君と僕を離していく
夏の日差しがもうそこまで
あの情熱を溶かしていく

もうそこまで

陽炎はもうここまで