日々と戯言とそこの片隅

鶴見義龍のしょうもない日常

オレンジの香り

とんがったままで
張り付いた毛並みが
横に転がった
あの時はどこまで?
何処にあるんだっけ
何処にいくのだろう

オレンジの花
揺れてるのは
風のせいだろう

咲いたまま揺れる好きだった花

ズルいまま通り過ぎた
そこまで行って
ここでまだ止まったままで
ハイライトの匂い

オレンジの陽は
又昇ったんだ
僕らのせいだろう

咲いたまま揺れる君に似た花

何がどう変わった?
誰がここにいた?
白み出すあの日の君だ
綺麗な色はまだ
汚い色にまだ
成ることもないだろう

クラクラして
倒れこんでみれば
オレンジの香り

オレンジの花
揺れてるのは
風のせいだろう

軽やかにまた世界が変わって行くんだろう