日々と戯言とそこの片隅

鶴見義龍のしょうもない日常

私の文章力を支えている数少ない文学達

どうもどうも、鶴見義龍です。

皆さんツルザップしてますか?

僕はしてますよ。

さて、ライリィライリーでスタジオ入って俺がどんな本を読んできたのかと言う話になったので、皆さんにもお勧めしたい気持ちとこんなの読んだなーという自分の記憶も思い返しつつ。

ただ、僕自身は活字とか文章読むのは苦手ですので携帯小説が多めかな、と

劇団ひとり「影、日向に咲く」

俺が自分のお金で初めて買った小説だったかなー

オムニバス形式何だけどどっかの場面場面で登場人物は絡んでるんだけど、みんな何かしらの事情があって心の中に闇が少しある。

どれも良い話でどこか笑いどころがあるんだけど、最後の話はなぜか涙が止まらなかった。

うおーって涙が出るんじゃなくて、…うん…うん…って感じで涙が出る。

すごくよく作られてるなーっていう思い出

夏目漱石「こころ」

言わずと知れた名作。

先生と主人公の交流を描いた作品。

素敵な奥さんがいて、どこか脆い印象のある先生。

その脆さの原因がわかるラストで衝撃。

語るとネタバレ要素が多分に含まれるのであまり此処では語りたくないなー。

ただ、外で読むというよりは家の中でひっそり1人で暗がりの中で読みたいかな。

影、日向に咲くのように明るさと切なさが隣り合わせにある感じというより、ひたすら淡々と過ぎていったあくる日のあの瞬間っていうイメージ。

先生がね、本当に可哀想なんだよね。

いや、自業自得なんだけどさ

人の業と言うか、欲の深さっていうか、色んなものが渦巻いてる。

ラストの締め方にもぐっと来ました。

ツッコミ入れちゃいたくなるけどツッコミ入れたら夏目漱石先生の思うツボなのかなって

二宮敦人「!」

モバゲーで投稿していた人が出した本ですね。

簡単に言うとホラー

ただ、グロテスクっていうだけのホラーじゃない

文章で映像を見せるし、文章で人間の狂気を出してると思う。

オムニバス形式で進みます。

人がいつかは思った事はある狂気とか殺意とかグロテスクなイメージを具現化したらこんなんになりました。っていうイメージかな

ただ、その中にも人間が抱いている自己中心的な愛だとか友情だとか、胸を打つものも散りばめられていて、一概にホラーとも言えない。ただ、ホラー。

確か3話で構成されてるから読みやすいかな、と

発想を狂気に変えるのが物凄く上手い人なんじゃないかな、と

最後の方に収録されている全裸部屋は最初にモバゲーに投稿した作品のリメイク版

ざっくり言うと、全裸で女子高生が知らない部屋が目覚めるっていう話。

この人の文章とかは多分俺の書く詞は少なからず影響されてると思う。

血は流したくないからなるべく穏便な感じで書いてるけどね。

二宮敦人「長山君とヤリマン」

まさかの再登場、二宮敦人。

これは出版されてなくてモバゲーに投稿されてる作品じゃないかな?

タイトル通り、長山君とヤリマンの交流を描いた作品。

ただ、長山君は殺人鬼。息をするように殺す

1日1人は殺す。見ず知らずの人を殺す。

バレないように殺す。

だけど、それでも足りない何か

ヤリマンも誰かとセックスするけど何かが足りない

2人はその感覚に共感して、とんでもない大殺戮を結構するけど

ラストはうん。報われないなー

ただ、確実に長山君とヤリマンは救われた。

読みやすいし、早く終わるんだけど、学生の頃これを読んで深く色んなことを考えたなー。

思わず何度も読んでしまう。で、決まって憂鬱になる。

何処かで踏み外してたらこうなってたのかなって思う。

この人の作品好きなのかな。俺

宮谷シュンジ「絶望の世界

未だにこれを超える作品に出会ったことがないって言う位この小説のファンだし虜。

携帯小説

いじめに遭っていた主人公が狂っていくんだけど、その狂い方が凄いんだよ。

いじめもメチャクチャなんだけどね。

でもって、登場人物大体狂ってる。サキちゃんはマジ天使。渡部さんも最高。

もうね、どんでん返しの連続。

え?嘘!?!?マジで!?!?っていうものがチラホラ

ホラーに入るんだろうけど、個人的にはホラーっていう括りで収まらないくらい影響受けてる。

主人公の父親の狂った愛。主人公が妹に抱く劣情。

カイザーソゼ、サキ。アザミとアサミ。そしてマメッチ。

これに出会ったのが中学生位で、気が付いたら1日徹夜して読破したなー。

個人的にはマメッチが好きです。

最強と呼び声の高い主人公の父親。

イケメンでお医者さんで最強。不良の1人をワンパンで沈めちゃうし、息子の為に何人も殺す。

ただ、その死に方っていうのが呆気なくてすごく悲惨で呆然とする。

結末のモヤモヤ感もこの作品だから許されるよねっていう。

とりあえず、カイザー編までは絶対読んで欲しい。

文章の情報量は半端じゃないから一気に読破できるのは、難しいかな。

ただ、ハマるとどこまでもハマる。

俺なんて未だに読み返して感動するし、憂鬱になる。

虚無感も半端じゃないかな。

年代がパソコンにまだスカイプとか無くて、フロッピーディスクが普及してた時代だから出来たのかなって思う作品。

けど、今の時代でも出来た作品かも。

この人の文章に尋常じゃないくらい影響されてます。

なるべくポップな絶望の世界、みたいなのを目指してるけど中々難しいよね。

この人にしか書けない作品だよ。本当に

出版されるかもって話もある事件で無くなっちゃったけど…

出版されたら絶対買って読んで半年に一回は読破してたと思う。

それ位大好きな作品。

騙されたと思って読んでみて下さい。本当に凄い作品だから

さてさて、以上です。

雑に紹介しましたが、本当に影響を受けたものばかりです。

僕自身あまり本とか読まない人間だから読みやすいものしかないと思うからこれから色んな本を読みたいって人は是非参考にしてみて下さい。

特に絶望の世界

これは本当に読んで欲しい。圧倒されるし、圧巻。

憂鬱と虚無とほんの少しの愛と感動がある

ラストのモヤモヤ感もこの作品だから許される。本当に

是非読んでね。

ついでに感想教えてくれると嬉しいなー!