日々と戯言とそこの片隅

鶴見義龍のしょうもない日常

煙、彼方

銀の雫の海は

僕を遠ざけてく

歩き疲れた君は

汚く笑うだろう

 

日々は黙り近づく

まるで他人の様に

いつか帰るべき場所は

この手で壊した

 

遥か彼方の太陽

静かに夜を抜け出す

いつかの朝が来る前に

煙を吐き出した

 

甘く、濁った空は

綺麗な色だろう

あの日忘れたものと

塗り潰した笑みを

 

きっと僕らは背中を

合わせた裏と表だ

分かり会えないままずっと

すれ違ったままさ

 

眠る夜の街並みは

引き取って息を吸って吐いた

いつか見ていた空は

雨晒し、夕焼け

 

遥か彼方の太陽

静かに夜を抜け出す

いつかの朝が来る前に

煙を吐き出した