日々と戯言とそこの片隅

鶴見義龍のしょうもない日常

花を飾る

どうやったって喜びは

いつか空に舞い上がってしまう

それならいっそこの事を

忘れないでしまっとこう

 

這いつくばって目を閉じて

息をしてるのも忘れて

揺られていったその日々は

アルバムに入らない

 

また、夜を剥いで

転がって色は変わるだろう

空席の手すりにまた触れたら

鳴らしておくれ!

 

誤魔化すように笑うけど

気付かないふりをしてくれ

あの花が咲いた頃には

柔らかい風が吹くだろ

呼吸を確かめて

あの場所でまた待っているんだ

鼻歌は星と瞬いた

 

足りなくなった悲しみは

綺麗な目で僕を見てる

空を飛んだ子供達

夜の街へ向かった

弾け飛んだ風船は今は遠ざかる街まで

けど、揺られていったこの日々は

アルバムに入らない

 

また、夕は凪いで
いつかみた映画の風景と
この街に降った星の形を

切り取って笑った

 

気付かれないで手を振って
振り向かない事を祈った
あの花が咲いているから
風が窓を撫でてる
花瓶に触れたら
君の歌がまたよぎった
いつか見た風景の上