日々と戯言とそこの片隅

鶴見義龍のしょうもない日常

君はまだブルース工房を知らない

俺の友達に吉原謙介という男がいる。

ぶっちゃけイケメンの部類に入るが結構変人な男だ

去年そいつの住む高崎を通ることがあったので2人で飯を食ってる時に

「鶴見さんにサンダバードベースあげるよ。改造とか色々してパワーアップさせてね。」

俺がベースでずっと欲しかったベースだったのでテンションが上がってやばかったのを覚えてる

 

そしてつい先日、吉原とベースの最終チェックとか色々してもらいました

通称「モンスターバード」

 

今日はスタジオで友達とセッションをしてそのモンスターバードのポテンシャルにただ舌を巻いた次第。

色々と繋がってあのポテンシャルになったのかも知れんが、さすがモンスターバード。

今日はそのモンスターバードの話をしたい

 

まず、ノイズが乗っからない。驚く程に

吉原(以下ブルース)の家で旧ベースをアンプで弾いたりしたがそん時ボソッと「これ…クソだな…」と思わず言ってしまい、ブルースが般若みたいな顔したのはよく覚えてる。

いや、だって酷かったんだもん…

どれくらい酷かったのかというと

まずノイズがうるさかった。多分俺が弾いてきた中でそれこそいちばん酷かった印象だ。

それがなかった。「え?こんなにクリアな感じだったか?」と割と本気で驚いた。

だからこそ、繊細なタッチを要求されてもすぐ対応できるだろうし、バンド内での抜けはとても良かった。まあ、アンプをハイをちょっと足したりとか試行錯誤したというのもあるか。

マルチエフェクターを噛ましたりもしたが、基本がクリアだから歪みのノイズ等が乗る事も全くない。

ブルース曰く「コンデンサーや配線系を全て取っかえた」らしい。

配線って大事なんだな。こんなに変わるとは思わなかった。

と思ったらマルチエフェクターにノイズリダクション入れてたの忘れてた…

さ、オフにすっか…

まあ、確かにノイズは多少はあるがそれでもここまであのノイズを無くしてるのはすごい。

実際、ノイズに関して言えば俺のメインで使ってるカスタムショップと同じくらいだと思う。

そこまで気にもならないし、ミックスとかそういう時に多分なんとかなるレベル。

ブルース良くやった。

 

次にエフェクターの載りが驚く程に良い。

いや、ビックリした。もしかしたらカスタムショップのジャズベよりエフェクターの載りいいんじゃねぇかと思う程だった。

基本的に俺はB3nではノイズリダクション→コンプ→サンズ→コーラス→歪み

という感じでセッティングをしている。

試しにそのセッティングの状態でアンプで音を出す

「え?!?!めっちゃ良くない!?!?」

これしか言えなかった。サンズとの相性もいいんだろうが、これは凄い。ずっと出したかった音だ。

楽器に関してはよく分からんが、エフェクターの載りが良いのは充分凄いし、ここに関しては俺が弾いてきた中でそれこそ本当に一番いい。

ぶっちゃけメインで使っても良い。

で、そっからアンプやサンズ等も弄る。

何となくここら辺かなーと

で、音を出す。

俺、これメインで使うわ。いや、マジで

 

フォルム、見た目が良い。

これ重要だと思うんだ。

ぶっちゃけさ、サンダバードのピックガードあるじゃん?

あれダサいと思うんだよ。俺は

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これが原型。

いや、これでもいいと思うよ。

けど俺はピンと来なかった。

なんかだせぇなーっていう。

ブルースとそこについて話し合って「じやあもうピックガード外しちまうか!」となって完成したのがこちら

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良くない?

ねえ?!

良くない!!!???

俺はこの感じ好きなんだよ!

悪い音出すよーって感じの調子乗った厨二病デザインよりかはここまで潔い方が好きだ!

ちなみにブルース曰く「オイルフィニッシュしといたよ。」との事。

ノーマネーでフィニッシュでは無いらしい。

マネーの虎を知らねぇやつは帰れ。

これはマネーの虎の話しだ。

ちなみにブルース曰く「一般的なのはオイルフィニッシュとかしないんだよ。」

らしい。

つまりグレードや潜在能力を極限まで高めたということらしい。

そりゃああのエフェクターの載りだわ。納得した。

おれも今度から料理する時はオリーブオイル使うようにするわ。

 

ただ、欠点がいくつかある。

 

見た目の割に素の音がオシャレ。

というか少し細いか?という感じ。けど元気ではある。

パッシブでここまで元気なら問題ねぇか。

 

低い位置じゃないとダサい。

サンダバードの宿命かも知れんが、高い位置にあるサンダーバードはどうもダサく見える。

ヘッド落ちを考えるとそうなるだろうが、改良出来る余地あるべな。

というのが正直な所。

やっぱ、高い位置で弾くのが合うのはジャズベとかプレベとかだと思うんだ。

 

そして、圧倒的に弾きにくい

座って弾けばわかるがまぁ、弾きにくい。

なんだったら立って弾いた時の方が弾きやすい。不思議。

これはもうサンダバードの宿命其の二だろうな。

実際弦とボディとの差がとんでもなく広い。

低い弦高で弾いてきたツケがここで帰ってきたかというね。

ただ、これでも弦高低くしたりピックアップの位置も調整してもらった。

それでも多少の弾きにくさがあるのはサンダバードというのがそういうものである。という事なんだろう。

 

サンダバードベースは評価が著しく低い印象だ。

それは何故かと思った時に

「弾き手がそもそもちゃんとした弾き方をマスターしていないからだな。」とモンスターバードを弾いて思った。

ぶっちゃけモンスターバードでちゃんとした音を鳴らせたらもう何処に出しても恥ずかしくないんじゃねぇかと思ってる。

 

総評としては100点中89点。それでも限りなく90点台後半に近い89点。

これからの期待を込めてという感じ

プロトタイプでここまでやれるのはすげぇし、やべぇ。

後は俺が精進するだけだ

 

そして、モンスターバードの作成者であるブルースは工房らしきものをやっている。

(俺は勝手にブルース工房と言ってる)

が、リペアの技術が素晴らしい

あいつは3000くらいで買ったハードオフのジャンク品を完全に生き返らしちまってんだ。

あれは驚いた。あれなら10万出して買ってもいいレベルに仕上がってる。

もしかしたら現行品時代より良くなってるのかもしれん。

それくらいの技術がある男だ。

リペアの技術にも精通している。

群馬県民諸君よ。

楽器の調子が悪かったらブルース工房に行け。

少なくとも力にはなる筈だ。

俺は大変嬉しいプレゼントを貰ったのだからな