日々と戯言とそこの片隅

鶴見義龍のしょうもない日常

茜色の虫

もうそろそろ息をするのも
酷く、酷くね疲れてしまったんだ
もうそろそろ無理に笑うのも
良いよね?良いよね?寧ろ泣いていたいんだ
あー…

僕らはきっとこれからも無駄に笑って無駄に泣く
理由なんか忘れてね
くたばるまで、その時間が僕はどうやら長すぎたんだ
あの子の気持ちさえわからない

くたびれて、息を吸い込んだ
何か戻しそうになって、涙が出たよ

明日も少し、大分少し君を無くしてしまうよ
忘れないように書いたあの手紙
何処に閉まったかな?……それとも
間違えて捨てたかな

どっかの誰かが、僕を知ったかぶるんだ
好い人だとか、面白いとかさ
君はいったいどこの誰だろうな
五月蝿いからさ、その首をへし折りたい

冗談だろって君は笑って僕の肩を叩く
僕が一番怖いのは、こんなことを考える僕自信

萎びた情熱は安らかに息を引き取っていた
今の僕は誰でもない
人の皮を被ってるだけ

明日は少し、ほんの少し誰かとわかりあえるかな?
茜色の空が僕を笑うよひっそり生きてる虫を見る目で
いくら笑ってもいくら泣いても救われないなら
その時は僕をちぎってくれ
あのときの虫のように

君はきっとこれからも笑い疲れて笑うだろう
僕はきっとこれからも影で泣いて泣くんだろう
君の意味を知らないで
笑う意味を忘れて

あの虫のように