日々と戯言とそこの片隅

鶴見義龍のしょうもない日常

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

粒子

言葉が心を抉っていくのは まだ何もかもが始まっていないからで 白いままのアルバムだから 何も思い出せそうにない 眠りについた月の光 消えていくのは穏やかな羊の群れ あなたがまだ夢を見るから あなたがまだ星を覗くから 僕等がいたあの街から遠ざかって…

増5度は兎にも角にも恨みで出来ている

もしも、まだもしも笑えるのならば 海に投げた音を拾いに行かないか。 明日にはすべて忘れてしまう消しゴムを抱える。 涙で前が見えなくなったのは 旅支度の度に残り香がチラチラするからで ラジオから流れる言葉の塊に貫かれた 俺をまだ、誰かが笑う。クタ…