日々と戯言とそこの片隅

鶴見義龍のしょうもない日常

粒子

言葉が心を抉っていくのは

まだ何もかもが始まっていないからで

白いままのアルバムだから

何も思い出せそうにない

 

眠りについた月の光

消えていくのは穏やかな羊の群れ

 

あなたがまだ夢を見るから

あなたがまだ星を覗くから

僕等がいたあの街から遠ざかっていく

日向を2つ道に置いたまま

 

灯りをつけて明日を迎える

また何か気付いて知ったような顔をして

君が遠くから見ているのは

良く似た2つの影

 

始まりがいつも終わっていくのは

悲しみが続くから

 

あなたがまだ夢を見るから

あなたがまだ星を覗くから

僕等がいたあの街から遠ざかっていく

日向を少し道に置いたまま

 

僕らがまだ夢を見るなら

あなたがまた星を覗くだろ

あの街が今も遠ざかって行く

日向を2つ道に置いたまま