日々と戯言とそこの片隅

鶴見義龍のしょうもない日常

スピード

速度を上げたまま、夢だけが走る

転がり続ける事になれたみたいだ

ポツリと鈴みたいに響いてて

きっと見つかったのは、ありふれた事

 

前ばかりを見ているから

日差しばかりが強くなっていた

 

涙よりも前の方にあった思い出とかが流れてて

また、分からなくなるような気がしたんだ

容易さや言葉だけが全てじゃなくて

今、目の前にいる君と全てだった

 

気難しい顔のまま横切っていった

何も言わないんじゃなく、何も言えなかった

横切る夕日は妙に赤くてさ

俺のものになりはしないのかい

 

後ろばかりに回ってたから

グルグルと回る針が刺す

 

僕らよりも前の方にいる気持ちが躍り出たら

そのまま笑いながら朝を眺める

くゆらせたままの煙だけが知っている

なぁ、そういう事だってあるよな。

 

北風が強く吹いてたり気持ちや景色を消してって

また、分からなくなるような気がしたんだ

今まで考えていたことだけが全てじゃなくて

今、目の前にいる君と全てだった

君と全てだった