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日々と戯言とそこの片隅

鶴見義龍のしょうもない日常

損なってしまった

声も掛けずに遠のく背中

言えないのは、胸の奥に詰まるから

出来損ないの僕らの街は

意味の無い言葉で全てを埋めていく

 

少し冷たい夜が来れば

またあの日見た話をしていよう

ゆっくりと吐き出して

数える写真の数

 

それだけで良かったのにな

あまりにも光にこの目は慣れて

これだけで良かったのにな

名前を呼ぶ声さえ今は無い

かき集めてしまったから

気が付けば朝を通り過ぎる

通り過ぎる

 

夕べの話を笑っていたこの肩に

触れているのは、昨日の風かもな

懐かしい匂いがしてしまった

振り向けば僕の影が笑う

 

零して吹いて誤魔化した

磨り減ってしまって蓄えたもの

尖っていったのは

心じゃないだろう

 

その切っ先を見つめながら

また公園のベンチは伸びていく

あの夢の話をしたとしても

呼ぶ声だって聞こえもしないさ

かき集めてしまったから

気が付けば朝が通り過ぎる

 

奪われていったのは

誰のせいなんだろう

崩れていったのは

誰のせいなんだろう