日々と戯言とそこの片隅

鶴見義龍のしょうもない日常

手に触れるなら

その手に触れるのは誰かの温もり

たった一人で僕は飴色になってった

 

夢を見続けるのは寝不足のせいじゃない

ようやく君のせいにする理由もなくなった

言葉のようにその辺の石ころが頭を掠めた

置き去りにされたカタツムリは

あの時を待ってる

 

夕べ、窓を叩くような気がしたんだ

きっとさ、何もかも終わった事だろう

 

この手に触れたのは誰かの温もり

たった一人で僕は飴色になってった

犬の遠吠えが夜の先から聞こえたって

傷なんてさもうつかないさ。

なぁ、そんな気がする

 

夜が動き続けるのは誰かのせいじゃない

ようやく朝が来る理由を知ったようだぜ

 

細かった両腕が僕を掠ってった

息をする音は遠く離れてくんだなぁ

 

その手に触れるなら誰かの温もり?

この背中に乗る理由もいつかなくなって

篠突く雨でこの目が霞むけど

それでもその日を待っているだけだろ

 

この手に触れるのは確かな温もり

たった2人で飴色になってった

きらめく星がこの頭を飛び越えて

いつかあの日の景色を見せてくれますように