アロマロースト
傷がついていった。
深いまま空洞の中
言葉よりも単純な事
太陽がまた僕等を追いかけている
奥の方で鳴り止まないビート
転がり続ける三階建ての幻が
夢の中で笑ってる
例えば君が傷ついて
笑うことしか出来なかったら
昨日見た夢や、さり気ない話とか
それでいいんじゃないのか
朝よりも速く汽車は町を抜けた
心の底で振り続けているから
見えなくなった君に
例えば君が傷ついて
泣くことも許されなくなったら
コーヒーの味や、公園の景色とか
それでいいんじゃないのか
苦い煙は街を走る
この場所からその場所へ
甘い匂いは街を走る
やがて来るあの場所へ