スキップした?
まだ見ぬ場所に行くよりは、すぐそこに居ればよかった
この先にあるその場所が、夢のまま過ぎないように
飛ばす事も、拒む事も自由なんて嘘なんだと思う
冷たいその手を見れば、悲劇愛好家の群れに気付く
叫ばないで
泣いたまま
うつらうつらに見えてしまう
その目だけは
暖かった
その目だけは
はれていた
息を吸う余裕もなくて、吐き出す煙が揺れる
走る音がギリギリと爪を立てて、耳を刺す
もう、呼ばないで
枯れたまま
潰されそうに消えてしまう
赤いままで落ちるだろ
昼前の空にぶら下がる