日々と戯言とそこの片隅

鶴見義龍のしょうもない日常

着地失敗

無くしたんじゃなくて、手放しただけだった

夕焼けに目を奪われるのは

終わりかけが美しいからだろ

吹き荒ぶ雲と開く前のパラシュート

飛ばされないように守っても

いつかは落ちるね

 

魔法も箒星水仙の美しさも千切れる

いつかは、離さなくちゃ

いつかは、無くなるから

いつかは、いつかは

 

歩き方が分からないんじゃなくて

そうしないと見てくれないからで

月に住むうさぎがここに来れないのは

飛べないからだってさ。

 

万華鏡も鏡もチラつく光も焼ける

いつかは、失うから

いつかは、消えるから

いつかは、いつかは