日々と戯言とそこの片隅

鶴見義龍のしょうもない日常

今日が繰り返されていって

すり潰した林檎のように汁を垂らしていく

今日が終わろうとしていって

すり減らした言葉が雫になっていく

例えば、何かを見つけようとして

手にした物が

他人の空似みたいなもんだとしても

それで何となく満足して

笑える。

笑えると良いな

粉が舞って目玉の奥の黒い方に

何かのうんたらかんたらみたいな

感情とは別のなんかとは違うのが溢れて溢れて

言葉も響かない外は

吐く息だけが綺麗だ

リメンバー

例えば、なにも変えられなくても
なにも変わらないと思ってた
そんな風に年を取って
痩せ細っていくんだろう

風が泣いてるから
風が泣いてるから
今日は歩いて帰ろう
好きな花の匂いがしている

まだ見たことのない海へ
いつか船を浮かべて
世界が近すぎて遠すぎることを
思い知ったら良いのに

そうして、なにも変わらないって
寄り添うように自己満足がゆらゆらと宙に舞う
そんな風に年を取って
僕は汚く笑ってるだろ?

風が吹いてるから
涙も乾いたから
リメンバー
手を繋げなかった

まだ見たことのない海へ
いつか船を浮かべて
僕らは分からない事と分かっていたことを
知ってしまえばいいんだ

まだ見たことのない誰かが
僕を笑っても
僕は知らないふりをして
それが叶わないって
分かってしまうだろう
分かってしまうだろう

海へ船を浮かべて
まだ見たことのない誰かへ
この部屋に
好きな花の匂いがしている

僕に願いを

朝焼け、夕焼け織り混ぜて
君は少しだけ笑ってたんだ
パンをくわえて笑って、笑った
あの日が思いを馳せている

いつか、君が願いを掛けるように
赤い目の兎とかしげてる

繋いでた、この糸は、僕達を離してく
歩いてはくたびれて
明けてく夜を越え
涙も乾いた

身勝手な理由で傷付けたこの街
軽いキスを交わしている
繋いだ右手は僕の弱さを
隠してただけ。
彩る蛍光灯

いつか、君が誰かを救ってさ
傷付ついても笑い転げて

燃えていく朝焼けを
瞼にも刻んでく
明けてく夜を越え
僕さえ乾いた

消えてく
君の影
消えてく
君の羽

明けてく夜を越え
涙も乾いた

乾いたんだ
乾いたんだ

おやすみ

明るい陽射しが遠くで眺めている
昨日のこと今日のこと
泣いたこと笑ったこと
思い返して

街はスヤスヤ。枕抱えて呼吸をしている
昨日のこと今日のこと
泣いたこと笑ったこと
忘れていく

閉め出した扉の前
君はどんな顔をしていた?

いつかはきっと
いつかはきっと
昇るようにそっと夕焼けと朝陽を
公園のベンチに座り
夜の手前で絵を描いている
言葉はせせらいで響くよ

メリーゴーランド。白いロバと日々は蠢く
町を眺める丘は綺麗で
吸って吐いてモクモクと
消えてく

ジメジメと心の声
君はどんな気持ちだったかな?

部屋の明かりは
その場所から
見えることはないって今日気付いて
大人はきっと幻だろう
夜は僕の隣で酒を飲んで
あの日の匂いも消えるよ

きっと明日は
きっと明日は
祈りながら絵を描いている僕だろう
皆きっと子供なんだろう
夜は僕の前から消えるよ

朝陽は遠く
きっと遠く
眺めている僕は手を握ろうとして
僕はきっと僕のままだろう
君の言葉と眠ろう

おやすみ

七月下旬

肩をぶつけて通り過ぎる
唾を吐くのを堪えていて
突きつけられているナイフの先端
ヘラヘラと、ケタケタと

明日はきっとこうもいかないってことも
君だって知っているだろう
今日はきっとこの関係を
無理矢理引き剥がしていく

黒い人だかりの真ん中で何かを掴んでた
離さないようにと昨日が追いかけた
だけどね、もう無駄なんだ
言葉さえもう届かない
あの日見えていた姿を
姿を

窓を開けて待ってるのは
あの時の少しの風ですよ
分かってたってさもう戻らない
無駄な油が乗って気持ち悪い

今日もこうして動けないのはきっとさ
あの事を胸に刻みすぎた

虹を描いていくあの場所へ
いつかもしも、また行けるならって思って
あの日見た背中の言葉を
少しだけ考えながら

もしも、いつか何か分かって
あの日の事を思い返して
平行線だった管を巻いた日々と
二人に会いに行く

それまでは
それまでは
それまでは

肩をぶつけて通り過ぎる
あの人に細やかな幸せを

知らない

呟いた言葉で
誰かを傷つけた
知らない所で
誰かが笑ってた
どこで何を見たの?
僕の何を聞いたの?
言葉で誰を見たの?

僕は僕じゃない
君は僕でもない
僕は僕じゃない
僕は君に成りたかった

僕は何も 僕は誰も 僕は君も
知らなかったんだ
僕は何も 僕は誰も 僕は君も
知らないふりだ

顔についた
透明なもの
こびりついた
汚いもの

僕は何も 僕は誰も 僕は君も
知らなかったんだ
僕は何も 僕は誰も 僕は君も
知らないふりだ

あーあーあー
あーあーあー

僕は何も知らなかったんだ
僕は誰も見ていないんだろ
僕は何も知らなかったんだ
僕は誰も見ていないんだろ

君も君も君も
君も君も君も

僕は君を見ていなかったろ
僕は君を知らないままだった
僕は君を見ていなかったろ
僕は君を知らないままだった

僕は 僕は 僕は
僕は 僕は 僕は

あーあーあーあー
あーあーあーあー

知らない 知らない 知らない 知らない
知らないふりだ そうだ
知らないふりだ

あーあーあー
あーあーあー

星を見に行く

星を見に行こう
手を繋ぎながら
星を見に行こう
名前も知らないで

夜はきっとこのまま
なにも言わないで包んでいく

きれいな言葉を探している
この場所にあう言葉を
ねぇ、君はどう思ってる?
下らない話しは続く

何を急いでいる?
街の明かりは終わらない
何がいいんだろう
隣から水玉の匂い

夜がもしこのまま
なにも言わないで出掛けたら
それもいいな

きれいな言葉を見つけたよ
星が賑やかに輝いている
ねぇ、君のそばには
僕がいる。僕がいる。僕がいる。

そばにいて
そばにいて

噴水公園

どうせ誰も期待をしていない

どうせ誰もこの場所で待ってない

溶けそうな光で

布団から出る気力もなくなった

 

街の灯りが眩しくて

少しだけ恥に思えた

僕は一体何のために歌を歌っているのかな?

 

少しだけ救われたいなんて嘘をついてまで

この場所にいる意味を誰か知ってる?

 

どこかに行きたいだけ

例えば見覚えのある景色へ

そこに望んでた物はないけど

きっとそれでいいし

遠くなら何処でもいい

 

涙の落ちる音がした

それは僕のじゃないってわかってるんだけど

大事にしていた君のだって分かってるんだけど

 

もう、いいのにな

苦しむこともないのにな

 

思い出が消えていく

涙の理由も忘れて

誰もが気づかないふりをしている

僕もそうさ。君の傷を見ないようにしている

 

どこかに行きたいだけ

例えば見覚えのある景色へ

そこに望んでた物はないけど

きっとそれでいいし

遠くなら何処でもいい

 

思い出だけを持っていこう

涙の理由も忘れて

見えないふりをして行こう

それでいいんだろう。

君の傷が見えないようにしよう

朝日を眺める前に

朝日は嫌いなんだ

体が溶けそう

雨が降るだろう

頭が痛いんだ

こんな日はきっと毎日のように襲いかかって

僕等だって報われることもないのさ ないのさ

 

コウモリが月にぶら下がってる間に

 

流星群が落ちる前に

僕の心を取り返そう

流星群が落ちる前に

夢の続きを話そう

取り戻すために

 

君が嫌いなんだ

優しくするから

君に言うことは

いつかは忘れよう

こんな日はきっと毎日のように襲いかかって

眠れない日は過ぎていく そうだろう

 

白い羽が君の前で落ちていく

 

流星群が落ちる前に

君の心を取り返そう

流星群が落ちる前に

あの橋を渡ろう

其処で話そう

 

流星群が落ちる前に

僕の心を取り返そう

流星群が落ちる前に

夢の続きを話そう

話そう

朝日を眺める前に

眺める前に

この街の夜は無理に起きている

僕はきっと僕を騙しているんだ

 

降り止まないで声と混ざって

喧騒が向こうで乾いて響いて

 

今になって言えることはどんなことだろう

築いた砂の城堕ちていくのだろうな

 

気を紛らわすように歌を歌う

口ずさんでは思い出すこと

こんな夜は何となくあの人が笑っている

ただ降るのは雨

降っていけ

 

あの時の言葉と君が夕立に紛れて

ある日の涙が向こうから歩いて止まって

 

今になって言えることはどんなことだろう

気付いた言葉が離れていくんだろうな

 

気を紛らわすように歌を歌う

口ずさんでは思い出すこと

こんな夜は何となく鮮明に鮮明に

 

雨は、雨は、絶えず心を叩く

雨は、雨は・・・

 

雨は、雨は絶えず僕を笑う

雨は、雨は絶えず・・・

 

絵画

絵を書いてみよう

君を書いていこう

この紙に似合うから

サヨナラは言えないよな

この紙に描いていこう

描いてみよう

 

退屈な日常は流れたままだ

会えもしない隣の顔

忘れていくよな

 

ゆっくりとゆっくりと

言葉も蝕まれて

明日の予定も

この場所に引き篭もっていく

 

朝が遠くにいる前にどんな言葉をかけよう

単純な話さえも言葉に詰まるよなぁ

夜が此処を出て行く前に会いに行けたら良いのに

この場所を飛び抜けて会いに行けたらいいのに

 

憂鬱な週末が止まったままだ

声のするその場所

行きたくなるよな

 

滑らかに緩やかに

言葉はすり減って

昨日の予定も

この場所に居座ってしまう

 

朝が遠くにいる前にどんな言葉をかけよう

単純な話さえも言葉に詰まるよなぁ

夜が此処を出て行く前に会いに行けたら良いのに

ここに貴方を呼んでみて会ってこの言葉を伝えよう

 

この花束をあなたに

この花束をあなたに

夜を迎えるけど

この絵画をあなたに

僕の言葉をあなたに

さよなら

夕暮れに染まった街に吐いて

僕は君の言葉を思い出すんだ

わからないことは何一つないけど

僕は君の言葉を思い出すんだ

 

深い波が向こうまで押し寄せている

きっとそうなんだ

今もそうなんだ

光を見つけたつもりだったんだ

 

さよなら さよなら

今はそれしか言えない

すれ違いだけで心が埋まった

いつかはこの場所で

笑えているかな

呆れるように酔いつぶれながら

 

夕暮れに染まる街を見て

僕は君の影を探しているんだ

伝えたい言葉がありすぎて

僕は君のことを思い出すんだ

 

夜はもう向こうまで押し寄せている

きっとそうだった

きっとそうだった

夢が覚めないようにしていた

そうなんだろう

 

さよなら さよなら

今はそれしか言えない

すれ違いだけで心が埋まった

いつかはこの場所で

笑えているかな

酔いつぶれて落ちていくあの三日月と

 

さよなら さよなら

もう逢えないだろう

分かり合えたことも幾つもあった

今は、ねえ、こんな事

呟いているんだ

いつかは君にも届いて、届いて

パレードは続いていく

風が揺れるように

水に落ちるように

この心に潜っていこう

海に落ちるように

木の葉が歌うように

あの言葉を探していよう

 

これだけの退屈を弄んでいれば

あの場所にたどり着けるだろう

どれだけの言葉が過ぎたのだろう

すべてを投げ出していって

 

どうかどうか

忘れないでおこう

観覧車のようなこの場所で

どうかどうか

忘れていないで

観覧車のようなこの日々を

 

手に落ちるように

言葉を探すように

この夢を見ていよう

旅に出るように

夢を見るように

その終わりを眺めていこう

 

どうかどうか

忘れないでおこう

パレードの写真を眺めながら

どうもこうも

忘れないだろう

パレードの影に紛れながら

 

どうかどうか

忘れないでいよう

この場所に紛れながら

今此処で会えたなら

この気持を覚えていよう

パレードは続いていく

海の見える橋

こんな感じで笑えていれば

それはそれで美しいんだろう

夜が近いねと呟くのは

太陽がこの街に消えていくから

 

はしゃぎ疲れた街角は

僕達を無視して今日も眠りにつく

 

今日が終わらない気がしていた

このまま溶け合いきながら

秒針を気にしないで踊ってさ

夜は僕らを優しく突き放す

この時を待っていたんだと笑って

 

この街で眺めるあの海は

昔から僕を知っているような気がしてさ

笑ったこと泣き崩れたことも

今はもうすべてが懐かしいのか

 

今日がこのまま続いていけたらな

このまま笑いながら

何がいいとか気にしないで踊ってさ

夜は僕らを優しく突き放す

この時を待っていたんだと笑う

 

海が見えたら また此処に来よう

それでいいだろう 気にしないで笑ってさ

海が見えたら また此処来よう

それがいいだろう 気にしないで歌ってさ

チクショー

チクショー チクショー 僕の言葉
良く分からない人にも届かない
チクショーチクショー 僕の意思は
高層ビルの波に消えました

僕らはもう駄目なんだろう
僕らはもうゴミ屑だし
散らばった硝子の上、歩いていくんだよ
痛いのも我慢して

チクショーチクショー 僕の宝物
結局どうやら僕のじゃないんだ
チクショーチクショー 僕の台詞は
東京の人混みの中に消えました

僕らはもう駄目なんだろう
僕らはもう救えないんだろう
廻りの言葉、耳がいたくて
皆で一緒に消えればいいのに

チクショーチクショー
チクショーチクショー
チクショーチクショー
チクショーチクショー

僕らはもう駄目なんだろう
僕らはもう救えないんだろう
散らばった硝子の上、歩いていくんだよ
痛いのも我慢するふりして

チクショーチクショー
チクショーチクショー
チクショーチクショー
チクショーチクショー

五月蝿いんだ
五月蝿いんだ
無くなれ
無くなれ