日々と戯言とそこの片隅

鶴見義龍のしょうもない日常

もしもあの時、

もしもあの時、僕の心が震えなかったら僕はどうしていただろう。

 

たまに寝る前に思う

 

もうこの世から消えよう。

そう思ったあの時、ライリィライリーが演奏したストリートサイドマンがあったから僕は生きてこれてきた。

頭の中で何度も何度も挫けそうな時に再生をした。

 

次はどこへ行こうか

口笛高く

 

道端で息をなくそうとした俺の手を奴は握って今も離さない。

俺の心を掴んだままだ。

 

次はどこへ行こうかなんてさぁ、決まってるんだ

いや、もしかしたら決めていたのかもしれない。

近付いた気は更々ない。

ただ、それでも死ぬ程に音楽がしたい。

 

あの時の俺を俺が救えるならば、行かなければならぬ

あいつがまだ握ってるその手を離して、俺が俺を救えるならばと

 

月明かりはスポットライトにもならないけど、

くたびれて泣いた事もあるけど

それでも今の俺に嘘はない。

 

いつかきっと救いに行く。

もう大丈夫だから心配すんな

屋根まで飛んだ

嫌いだった缶コーヒー

気付けば飲み慣れてた

夜を走るこの背中は

昨日逢った誰かに蹴られてた

 

シャボンは飛んでって雲を見る

荷物も思い出も持たずに

ビルの谷はなだらかに

風を呼んでふらつかせる

 

ズレたままでいいなら

引き戻そうともしないで

行かせて

 

僕等を繋いでいたあの時の言葉は

どこかの誰かの写真の景色の向こう

朝を迎える前に見た灯りは

少し眩しくて目が眩んでたよな

 

悲しくないよう口笛を吹いた

スポットライトの代わりの街灯

夜を抜け出す海沿いの向こうでは

いくつもの言葉が泡と共に混ざる

 

僕等を繋いでいたあの時の言葉は

どこかの誰かの写真の景色の向こう

朝を迎える前に見た灯りは

少し眩しくて目が眩んでたよな

 

誰かを乗せてる夜行バスの行先は

どこかで待っている光の向こうへ

霞んでいくのが僕の夢の泡(あぶく)なら

あなたのその道が正しくあるように

 

ロックンロール

進んでいくその足が

誰かの声で立ち止まった

光はまだ追い越せないな

隣に置いたカバンから

聞こえる僕らの音楽

この足はどこまで続いてく

 

月をまたいで

雲を追い越して

まだ、どこかで鳴っている

 

ロックンロールが僕らの夢の後で泣いていた

風はまだ動かないで

針を落とすあの音を聞いている

ロックンロールが僕らの夢の後で泣いていた

思い出してしまうのさ

あの時見た街の色を

 

笑い声は響いてる

いつか立てた旗を揺らして

ピエロが歌う朝焼けのマーチ

立ち止まって流れる

昔の笑い話を適当に

この足はどこまで進んでいく

 

誰かの言葉につまずいて君の後で泣いていた

風はまだ動かないで

歩き出すその足を止めぬように

見せられていたのがマボロシ

もしも何か忘れても

口ずさんでいくんだ

シトラス

言葉や掌で許されてしまえたら

ぼくは更に宇宙を翔け巡る

昨夜の飛行機を描いていた雲は

今頃、あの街の誰かの目を引く

 

遠くなる彼方に手を振って

あの時の話や、数えた星の跡

思い出す事ばかり詰め込んでさ

咳き込んで誤魔化すよ

手が触れて笑った事も

 

幸せに溢れて鳥たちはまた飛んだ

曇る眼にせせらいでいく海

 

遠くなる彼方に手を振って

あの時の話や、数えた星の跡

思い出す事ばかり詰め込んでさ

咳き込んで誤魔化すよ

手が触れて笑った事も

 

あなたの街にはもうそろそろ

オレンジの花びらが空を舞うから

思い出す事ばかり詰め込んでさ

あの時を思い出す

掌で繋いでた温度を

 

おやすみ

せめて緩やかに濡らさないように

おやすみ

せめて誰かの涙を飲み込めるように

バイ、リトル

星や森の囁きも消えて

継ぎ接ぎの言葉だけ響いたり

から吹く風が遠くの海に乗っかって

細く伸びた平行線を渡ってる

 

瞳がこの場所で光ってるけど

いつかは先に消えてくかな

西陽も刺さない隙間を覗く

夢はまだ続いてる

 

流れてく。涙も温もりも冷たさも

伸ばした掌だけ離さないで

埋もれて、何処からか昔良く聞いた

あの日の歌が聞こえてる

 

言葉が足りたところで何も動かないだろ

もたれ掛かる椅子はいつもよりも固く

遠ざけていた景色

 

遠く離れてしまったからな

次の夜明けを永く待っている

 

覚えてる。投げてた言葉の数や

零した溜息、捨ててた思い出の数

遠くの灯りが君を呼ぶ。

夢はとうに覚めて光は消えていって

いつかは、またここで会えるだろう

名前を呼んでおくれよ

あの時のような瞳で

オレンジ

間違ってたねと振り払うその手を

引き寄せる事もできない

なんにもなくなったと思う

笛の音が聞こえた

 

よろめくその足を誰が支えるだろう

思いは言葉に隠す

夕日はまだ消えないで

この目に焼き付いた

 

ねぇ、明日も見落として

捕まえられないけどさ

オレンジが映る君の目は

離したくないって思った

 

何も、何も見えなくなったのは

間違いなく、間違いなく僕らのこの目で

夜は少し肌寒いけど

話した思い出はまだ胸の方で

 

いつかの昨日が手を伸ばして

僕の頬をそっと撫でるけど

掴んでた君が離れるのは

忘れられないって思ってた

 

きらめくその星を誰が拒むだろう

笛の音はまだ聞こえてる

 

いつか、いつか君が手を繋いで

誰かに、誰かにふっと寄り添うだろう

間違ってたのは誰でもなくて

僕らは鼻歌で誤魔化した

 

あの街へ僕は行く

あの街へ僕は行く

夕暮れに笑った。

壊れ物(仮)

次の街まで並んで歩いていた

君はただ、過ぎ行く影に髪を引かれ

ついには離れていた

何も言わずに手を引きずって

 

言葉がなくても繋がっていられる?

こんな嘘を平気で僕らは吐き出して

雲が追い越す

 

またほどけないように、壊れないように

なぞれば君はどっか遠くに行きそうだ

こんなのはどうだろう。

縮めれば結ばなくてもいいんだ

その手を離さなければいいんだ

 

 

碧森

始まりを告げた夜明けと朝の境目
真昼の月は眠りについて、夢を見る
やっと、絞り出した言葉が一つ
林檎の成る木も静かに揺れる
 
ようやく、この先を進んでいくのかい?
後ろから聞こえる歓声や飛び交う罵声
パレードなんて呼ぶには無様なものだろ
踏み出すその足に捧げる花束も無い

 
最後に一つだけ聞いておきたい
呼んだこの声はあの時に聞こえてた?
なんでもない日々と共にうろつき回った
ラブソングなんて歌ってた近いあの日の出来事
 
忘れてしまったかい?
 
すれ違いだなんて大層な事だったよな
レコードを回して僕らは踊る
鳴り止まないベルの音が焦らしたり
いつものことなんだろうと思ってた
 
最後に一つだけ言っておきたい
呼んだその声は聞こえないふりをした
何もかもを醒めない夢のようにはしゃぎすぎた
 涙が渇く前に歌って、またページを捲るように

雲は遠くなるけど
 
終電車に飛び乗ったあの日の事
夜はまたこの場所から手を振って
なぁ、いつかは薄れることもあるけど
ラブソングなんて歌ってた近いあの日の事だけ
 
忘れないだろ
 
さよならはまたいつかに取っておく

痺れ

干からびたアスファルトに乗っかって

明日を見ようとして空を睨んでいた

君に足りないものがないように

僕に足りないものがあるように

 

燃え尽きることもなく日々は過ぎて

失っていった言葉や音を探すのか

鳴り響く警笛の音は

誰かの後ろで聞こえてる

 

変わる事や変わらない事

いつもこうして置き去りになる

 

間の抜けた歌が聞こえたり聞こえなかったり

いつか話す事が昨日よりも増えていますように

朝や鳥や僕を通り越して夜はいつか顔を出す

 

冷たく響くんだろう

そのまま歩いた靴の跡を見ながら

思い出していた

すり減った言葉や踵を

 

間の抜けた歌が聞こえたり聞こえなかったり

いっそ会わないまま夜が通り過ぎればいいのに

この想いや夢や明日をあざ笑って

夜はまた顔を出す

手に触れるなら

その手に触れるのは誰かの温もり

たった一人で僕は飴色になってった

 

夢を見続けるのは寝不足のせいじゃない

ようやく君のせいにする理由もなくなった

言葉のようにその辺の石ころが頭を掠めた

置き去りにされたカタツムリは

あの時を待ってる

 

夕べ、窓を叩くような気がしたんだ

きっとさ、何もかも終わった事だろう

 

この手に触れたのは誰かの温もり

たった一人で僕は飴色になってった

犬の遠吠えが夜の先から聞こえたって

傷なんてさもうつかないさ。

なぁ、そんな気がする

 

夜が動き続けるのは誰かのせいじゃない

ようやく朝が来る理由を知ったようだぜ

 

細かった両腕が僕を掠ってった

息をする音は遠く離れてくんだなぁ

 

その手に触れるなら誰かの温もり?

この背中に乗る理由もいつかなくなって

篠突く雨でこの目が霞むけど

それでもその日を待っているだけだろ

 

この手に触れるのは確かな温もり

たった2人で飴色になってった

きらめく星がこの頭を飛び越えて

いつかあの日の景色を見せてくれますように

 

父を捨てた。

数年前の事だ。父と母を捨てた。

父は母の再婚相手だし、血は繋がってなかった。

それでも、僕にとって父だった。

そして、その父と母を二年ちょい前に捨てた。

他の人に言わせれば些細なことだと思う。

ただ、不幸自慢はするつもりはないから説明とかは省く。

その数年堪えてたものが弾け飛んだ爆発を起こした。

そして、府中から今まで住んでた岩槻に戻ってきた。

岩槻には前から一緒に住んでた祖母と僕の叔父がいる。

岩槻に戻ると泣きながら叔父に電話をかけた。

叔父は「何も言うな。戻ってこい。」

そう言ってくれた。

涙が止まらなかった。自分勝手に岩槻を飛び出しても、それでも尚、僕を受け入れてくれるその心に深く感謝するしかなかった。

岩槻の自宅に戻り祖母にあった時に「おかえり。ご飯食べな」

いつもそこに居たみたいに、本当に当たり前のように受け入れてくれた。

その日食べた変わらない食卓は少し塩水が強く、気が付いたら視界が水で濁って勝手に水が溢れた。

畜生。畜生。うめぇよ畜生。

ひたすら食べた

優しさとはこういう事なのかもな。

 

俺にとって、叔父が兄貴であり親父だった

俺にとって、祖母が母であった。

俺が最初から欲しかったものはずっとここにいてくれたんだ。

頭が下がらない。

俺みたいな馬鹿野郎を受け入れてくれるその心に。

俺みたいな馬鹿野郎をいつものように受け入れてくれたその心に

俺は頭を下げるしかできねぇ。

 

深く書く気は無い。

ただ、振り出しに戻ったのなら

 

また、手に入れるだけだし、大事だったものに素直であろう。

 

そう思う。

 

今日は父の日だ

 

兄貴とお袋にケーキと酒を買って帰ろう

各駅停車

懐かしい香りがしている

今日はフラフラと音を立て

揺らめいてるね、笑えるくらい

片道切符で走る。

電車をまだ乗っている

閉め忘れた窓にコツリと

 

皺と皺を合わせたって

思い出なんてまた消えていくから

言葉だけで取り逃して

まだどんな事を信じているの?

 

指を差したあの日の場所に

たどり着くなんてまだ思えてる

風に揺れたあの日の歌と

枯れていくけど

それでも。ねぇ、覚えてる

 

あの花が水を渡るのは

風が吹き荒れたあの日だ

僕達はまだ、土をならして

 

紙切れ1枚、描いていた。

あの日の事ばかり責め立てている

こんなはずじゃないだなんて

昔に作った言葉をなぞる

 

失くしたものを数える程は

磨り減っていたけど、こんなもんだった

強がりは、さぁ。もう良いよ。

軋む夜にあの風が吹いてるけど

 

いつか、思いや夢を見終わって

疲れてしまって

挙句、笑って

そんな時に触れてるのが

誰かの描いた夢の続きなら

そんな事を手紙に書いて

空は今も僕をあざ笑う

 

 

損なってしまった

声も掛けずに遠のく背中

言えないのは、胸の奥に詰まるから

出来損ないの僕らの街は

意味の無い言葉で全てを埋めていく

 

少し冷たい夜が来れば

またあの日見た話をしていよう

ゆっくりと吐き出して

数える写真の数

 

それだけで良かったのにな

あまりにも光にこの目は慣れて

これだけで良かったのにな

名前を呼ぶ声さえ今は無い

かき集めてしまったから

気が付けば朝を通り過ぎる

通り過ぎる

 

夕べの話を笑っていたこの肩に

触れているのは、昨日の風かもな

懐かしい匂いがしてしまった

振り向けば僕の影が笑う

 

零して吹いて誤魔化した

磨り減ってしまって蓄えたもの

尖っていったのは

心じゃないだろう

 

その切っ先を見つめながら

また公園のベンチは伸びていく

あの夢の話をしたとしても

呼ぶ声だって聞こえもしないさ

かき集めてしまったから

気が付けば朝が通り過ぎる

 

奪われていったのは

誰のせいなんだろう

崩れていったのは

誰のせいなんだろう

スラップとはなんじゃ。知らんわ

今日は音楽ばかりをしていた一日であった。

久しぶり過ぎるくらいに一日ベースばかりを弾いていた。

 

菜苗バンドは相変わらず良い感じ。

まだゾーンに入る状態を研究しているが、一瞬入った瞬間があったからまだ練習や研究の余地はあるだろうな。

個人的なものもあるのだろうが、技術の向上は自分の為だけではないのだな。と改めて感じたりもした。

今日も今日とて収穫のあるスタジオであった。

またライリィライリーで活かせるものが増えた

 

軽くバンドメンバーと話した後に本郷三丁目のジャズセッションへ

自分自身がジャズに対する練習が足りねぇのだなと実感した。

ただ、それでもお褒めの言葉を頂いたりするのは有難いことだ。

何回かファンク系のセッションもして弾き倒してしまった。

俺は興奮するといつも以上に手数が増えるフレンズだからこれは押し引きが大事だなぁとも

ジャムセッションもやはり楽しい。

学べるものは違うだろうが、糧になるというのは間違い無いのだから。

 

ファンク系のセッションでスラップのソロやスリーフィンガーのソロをヤリまくったわけだが、どうやればそのスラップが出来るようになるのかと問われた。

 

俺のやるスラップと言うのは感覚的に言えばカッティングのようなものだ。

叩くとかそういうんじゃなく。アベフトシになりきるような感じ

 

ちゃんとしたスラップは他の人がやってくれ。

俺はアベフトシカッティングのようにしかスラップは出来ん

 

個人的な手癖だが、良くソロでスリープルを行う。これは人差し指中指薬指を使ったものだがそれをロータリー奏法に組み合わせてみたり、コードトーンやスケールを組み合わせたフレーズ(ルート音と3度もしくは5度)を多用する。

開放弦とハンマリングのコンビネーションでハイフレからやれば更に手数は増えるしお得だ。

ロータリー奏法も結構勢いでコードトーンをなぞるのが殆どだ。

そこにペンタを組み合わせたりもするが

後、基本がフリーのように親指が下に向くので誤魔化すようにサムアップを使ってる。

最近はいい感じになってきたが。

 

ただ、まだ足りない。

あらゆるものが足りない。

欲しい物は恐らくまだまだ先なのだ。

手に入れる為にメトロノームとの付き合い方も変わってきた。

後、少しだ。俺は変わりつつある

チャックベリーが死んだ

と言うかまだ生きていたのか。勝手に頭の中で殺していた。

 

ジョニービーグッドはいつ聴いても最高だ。

ロックン・ロールである。

遥か昔、子供の頃にバックトゥーザ・フューチャーでマイケル・J・フォックスがステージで演奏したシーンを見て痺れた格好いいと思った記憶がある。

もしかしたらそれ以来ロックンロールというものが好きなのかもな。

あれの裏話にマイケル・J・フォックスにギターを弾かせた黒人ギタリストはチャック・ベリーの親戚だかなんだかで黒人ギタリストが興奮して電話してる受話器の向こうの相手はチャック・ベリーというのがある。

あの話が凄く好きだ。

 

数年前にチャック・ベリーのアルバムを借りた時およそ8割の割合でジョニーBグッドなのはつい笑ってしまった。

恐ろしい程に不器用なのか、エンターテインメントとしてやっているのか。

ただ、それでも格好いいものは格好いいんだからしょうがない。

ミッシェルガンエレファントだって、基本は全部サビみたいなもんだし。

それでも格好いいのだから

 

天国で最高なロックンロールを鳴らしに行ったのだと思えばしょうがない。

アベフトシさんとミックグリーンとチャック・ベリーがセッションしているのだろう。

見てみたいものだ